先日、初めて本格的な能を鑑賞しました。
鎌倉時代から室町時代に完成されたと言われている
日本の舞台芸術で代表的な伝統芸能です。
今回の上演は”井筒”でした。
初めての能鑑賞なので内容が理解できるかなと思っていましたが
最初に説明があったので初めてでも楽しむことができました。
能はかなり動きが少なく、謡いと鼓と笛で表現され
独特な世界観なんですね。
主役(シテ)はお面をかぶって演じるので表情が見えませんが
だんだんとお面の内側から感情があふれ出したのか
表情が面に現れてきてドキッとします。
とても奥の深そうな、日本人の感性の鋭さを呼び覚ますような
何とも幽玄な世界観で素晴らしいひとときでした。
それにしても、ずっと舞台に見入っていると脳波が変わるのか
独特な眠りのような夢の世界のような異次元に誘われるようで
夢を見ているのか現実にいるのか
時々ふとわからなくなるような不思議な感覚でした。
能は演目が沢山あるそうなので
機会があったらまた是非鑑賞したいと思います。