以前ヒーリングの時に最近テレビで見た凶悪犯罪の話題が出ました。
神戸で40代の男が小学生の男の子を誘拐して、頭を切り落としそれを校門の塀の上に載せていたという残虐な事件です。
みんななぜそんな酷いことができるのか?と話していましたが、先生は全く違う見方をしていたのです。
今世で酷い殺され方をしたということは、前世から持ってきた悪いカルマを返すことができたということなので魂は喜んでいるというのです。
しかもその殺された男の子が大きな声で笑っているのが見えるというのです。
それを聞いた時すぐには納得できなかったのです。しかも、殺されたということは前世では逆の立場だった可能性が高いのだそうです。つまり生まれてくる前に、自分自身で決めてきた人生のプログラムだというのです。
しばし考えました。以前ある方からこんな話を聞いたことがあります。
この世には良い行いも悪い行いも存在しない。全ては幻でただの幻想であり実態はない。問題はある出来事が起きたことで自分の中に持った、罪の意識や罪悪感や許せない想いなんだそうです。
確かにインドでも同じようなお話を聞きました。
私たちはどうやら何か大きな勘違いをしているのかもしれません。悪い考えや出来事があり、それに出くわすと怒ったりおそれを感じたりするのが当たり前だと。
同じ出来事でも捉え方で大きく変わってくるのです。同じ出来事でも至福を体験したり喜びを感じることができるということなんです。
概念が私たちを苦しめてきました。概念から完全に解放されることが悟りということなのだと気づかせてくれるようなお話です。