以前ヒーリングに来られていた方のお話です。
その家の中心人物だったお婆様が突然亡くなったので、お祖父様がとてもがっくり来てしまい何もできなくなってしまいました。それで、実家で若夫婦が一緒に暮らすことになったのです。
その夫婦には可愛い女の子が二人いました。
お姉ちゃんはとても優しい子で夜一緒に寝てあげたり、お祖父様を気遣っていました。
ある時、夕食時間に妹がお祖父様にテレビのコントローラーを渡して「おじいちゃん。見たいチャンネル見ていいよ」と言ったのだと言います。普段は一番小さな妹がテレビを自由に見ていると言うことです。お母さんは私に「優しい子でしょう」と誇らしげに言うのです。
それを聞いて私は思わず「一家の主人はお祖父様なんだから、子供が自由にテレビを見る権利はないのではないですか」と言ったのです。
するとお母さんはちょっとびっくりしていたので、
「子供はまだ何もわからないのに、子供が家の中で一番ではわがままになるし、大人がしっかりリーダーシップを取って子供に社会を教えていかないといけないのではないですか」
それを聞いてお母さんは恥ずかしそうにしていました。
子供が可愛いのはわかりますが、あまりに過保護すぎる気がします。それでは子供は社会に出てちゃんと自立して一人で生きていけなくなります。
いつまでも親を頼るようになり、少しのストレスも耐えられなくなり自殺する子が増えていると聞きます。
親が子供を叱らないのです。子供を躾けないのです。
若い頃から家を建てるのでお母さんは早くから働かなくてはいけなくなり、実家や保育園に預けっぱなしで、たまのお休みには甘やかしてしまうのかもしれません。
昔は親は怖い存在でした。子供達は早く大人になり家を出て自活を目指していました。
今はピーターパン症候群と言って大人になりたくない子供たちが増えています。
それは子供時代に強くなるようにちゃんと育ててくれなかった親に大きな原因があると思うのです。