2004年にインドへ行った時のお話です。
南インドのチェンナイから車で2時間くらいのところにある村がありました。
その村には有名な聖者夫妻のアシュラム (修行所) があり、世界中から彼らに会うためにたくさんの人が訪ねてきました。
私たちもその噂を聞いて一度その聖者に会ってみたいと日本からのツアーに参加した時のお話です。
通訳は、日本人とインド人がいましたが、そのインド人の通訳は日本に滞在経験があり、なかなか流暢な日本語を話すのです。
参加者にはとても人気がありました。
その通訳から、初めて聖者夫妻に会った時の衝撃的なお話を聞いた時のお話です。
その聖者夫妻は子供の頃からただならぬ力を持っていたようで、すでに頭角を表していたといいます。
その通訳も噂を聞いて、そのダルシャン (聖者と謁見すること) に参加しました。
あまりの素晴らしさに彼は感動して、すっかり虜となってしまったのです。
そしてあろうことか、嬉しすぎて目を閉じたまま車で20分はある自宅まで飛ばして帰ったというのです。
そんなバカな。そんなことできるはずがない。と反論しても、彼は断固として通すのです。
それで悟りました。これがインド人だと。つまりリップサービスです。相手を喜ばすためには嘘でも平気でつくのです。
この世には良いことも悪いこともないというとてもわかりやすい例だと思いませんか?
彼はとても良心的で良い人なのですが、インド人らしく時間にはルーズです。彼とは約束はできないし、時間で待ち合わせなんてとんでもありません。
それで良いのだと納得して付き合うとインド人はおおらかで楽しい人たちなのかもしれませんが、日本人とはなかなか合いません。
特に一緒にビジネスだけはやめておいた方がいいかもしれません(笑)