マンゴーの気持ち

woman wearing red sleeveless dress standing near fern leaves

2004年から2007年まで毎年インドへ出掛けていた時期があります。

その聖者夫妻の元、瞑想したりダーサジ (お弟子さん) の作ったセミナーを受講するためです。

参加する度にセミナーの内容が変わり、とても興味深いものでした。

いわゆる概念がかなり揺すぶられ、今まで信じていた当たり前と思っていたことが、当たり前ではなくなってくるのです。

インドから帰るたびに、生まれ変わったような新鮮な感覚がありました。

他の参加者は、セミナー中に度々居眠りしていました。お腹いっぱい食べると眠たくなるので、私はできるだけ少食にしていたのです。

仕事を休み、2人分の参加費と交通費を考えると居眠りなんてしていられません。

特に夜は毎回断食かオレンジを少し食べて、ヨガをして早く寝ていたのです、

他の参加者はモウナ (沈黙の業) だと言うのに夜遅くまで人の噂話をしたりしていました。

そんなことが続いたある日の昼間のこと。ふとマンゴーの若木にすがってぼんやりしていた時のことです。

いきなり体がマンゴーの中に埋もれてしまいました。マンゴーの中に飲み込まれてしまい、マンゴーの中にいる自分を感じていました。

すると体の中で緑色の泡のようなものが上下にたくさん流れていくのです。

何とも言えないような音も聞こえていました何かが流れるような音でした。人の話し声のようなものも聞こえましたが、明確に何を言ってるのかはわかりません。でも誰が話しているのかはわかるのです。

とても不思議な感覚でした。しかしそれはすぐに終わってしまいました。

それからあとは今まで経験したことのないような神秘体験をたくさん経験することとなりました。

それはつまり、モウナにより頭の中に言葉が出にくくなって、マインドが止まる瞬間が何度かあったと言うことだと思います。

私たちは、考えることによって今の状態を維持しています。考えなくなったら、周りのものと溶け合ってしまうのです。

それをインドではワンネス体験と呼ぶようでした。小さな悟りの体験です。

しかしそれで道が終わるのではなく、その体験によっていかに自身の概念が強いのかに気付ける大きなチャンスだと言うことです。

インドはとても貴重な体験をさせてくれるだけのエネルギーに満ち溢れた場所なのかもしれません。

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