身体が悟る

person holding green leaf

最近凝りに凝って続けていることがあります。毎日の丹田呼吸法やヨガはもちろんですが、それらを深めるために寝禅というプラクティスを毎朝続けているのです。

前にもブログで書いたり、SKコースとヨガニドラの中でご紹介しているので、うちに来られている皆様も毎朝実践されています。

とてもシンプルな呼吸法と体の調整ですが、やり続けると何かが変わってくるのです。

そのプラクティスの中で、呼吸に意識を向け続けることで、常に頭で色々考えている(マインド)から離れていくことができるのです。

私たちはどんな時もずっと頭を巡る考えに振り回され、何も考えない瞬間がほとんど無いと言えます。

それがエネルギーを消耗し、免疫力を低下させ、体に病気を作るきっかけになるわけです。

やがてただのイメージ(想像)が大きな力を持ち、いつの間にか創造してしまい現実に現れてしまうということなんです。

まず、夜早く寝て朝早く起きる生活に戻ります。まるで子供の頃のように自然に沿った生活です。

寝禅を行うことにより、生活がとてもシンプルになります。

夜遅くまで仕事をしたり夜遊び等を控え、まず体の声に耳を傾けることから始めます。つまり自身の体に向き合うのです。

そうすると無意識に続けてきた習慣化されたことや、心が楽しいと思ってきたことが、本当は体にとって負担が大きく危険信号が出ていることに気づくのです。体はもっとゆっくり休むことを欲しているのかも知れません。

やがて自然界の声を聴く感性が目覚め、様々なことに気づき始めます。これは神経質になるのとは違う次元で起こります。本来の感性が蘇ってくるのです。

以前、一度にたくさんの方をヒーリングさせていただく機会があった時のことです。

休む間もないほどたくさんの方が来られたので、次々にヒーリングをし続けました。1日でできるヒーリングの人数をはるかに超えていたのです。さすがに少々フラフラになってしまいました。

ヒーリングが終わり駅に向かって10分くらい歩き、川まで来たところで信号が変わったので立ち止まって待っていた時のことです。

この時の私の状態はいつもと少し違っていたと思います。

すぐ側の大きな樹が私に話しかけてきたように感じたのです。耳を傾けてみようと思いさらに側に寄って行きました。すると風もないのに耳元の木の葉がゆっくり揺れ始めたのです。

夜だったのに光を放っているようで、キラキラ輝いていました。しかも私に向かって何かが放たれているような気がしたのです。

そのままゆっくり呼吸をしながらそれを感じてみることにしました。

しばらくすると、体に残っていた気だるさや疲れがすっかりなくなっていることに気づいたのです。まるで大樹が私を癒してくれたかのようでした。

寝禅を毎日続けているとこんな昔の体験を度々想い出すのです。

私たちは自然界と繋がって生かされていることを、いつも自然界は話しかけているのに私たちが気づいていないことを、本当はもっと自由でおおらかであるはずなのに自分で締め付けていることを、私たちはすっかり忘れています。

寝禅を毎日していると、自分で作った狭い枠組み(概念)の中で、もがいているだけだということを想い出すのです。

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