インドに行っていた時の体験です。
当時、有名な聖者のコースを受けるために日本からもたくさん参加していました。
私たちが行った時にはすでに有名で、世界中のVIPや王族の方も来られていたのです。私たち平民は少々肩身の狭い思いをしながらの参加でした。
ここでの体験があまりに素晴らしかったので、日本でもお伝えできればと先輩方をお招きして合宿を開催していました。
当時は何名か有名な講師の方がおられて、いろいろとアドヴァイスをいただいていました。
ある時、突然インドで一度ご一緒した女性から電話がありました。
有名な大学教授が素晴らしいワンネス体験をされていつでもサマディに入られるので、一度お呼びしてみてはと言う内容でした。
しかし、私はピンと来なかったのです。それどころかなんとなくその方が好きではありませんでした。
ある時、ディクシャ(エネルギーの伝授)を受けていたときのこと、その有名な大学教授がいきなりサマディに入ったのです。
ゆっくりと倒れ掛かりこちらの様子を伺っています。私はじっくりと観察していました。
すると、その大学教授はなんと一九分けの少ない髪の乱れをサマディに入っているはずの手でかきあげたのです。
とても幸せそうに。微笑みを浮かべて。
唖然としました。
やっぱり偽物だったのです。彼だけではありません。有名な講師の皆さんほぼ全員偽物だったのです。サマディに入ってるふりをしているだけで、完全なる分離意識の塊だったのです。
ディクシャを受けてすぐに悟れると言うわけではないようです。そこからが本当の人生の始りであり、終着点ではないのです。
この偽物はわたしだ、と気付きました。