以前にお世話になったヨガの先生がインドのヨガドクターを広島に招待されたことがあります。
大好きなヨガドクターが来られているので私は毎日、仕事帰りにヨガ教室に寄っては飾ってあるお花の水を替えたりお世話をさせていただきました。
その時さりげなくしている私の動作を見てヨガドクターからお言葉がありました。
私が毎日帰りに寄って顔を見せてくれるのがとても楽しみだった。しかし、花が傷んできたのを替えるときに私があまりに無造作に取り替えているのを見てとても悲しかったと言われたのです。
花にも命がある。それを大切に扱えないということは、あなた自身が自分を大切にしていないということだ。それがとても悲しいと言われたのです。
いささかショックを受けながら、自分自身の粗さを反省しました。そしてその出来事は私の心に深く突き刺さったのです。
大好きなヨガドクターに言われたのですからしばらく忘れることができなかったのです。
それからしばらくして、ヨガの先生の奥様が自宅へ招待してくださいました。机の上にとても大事さに飾ってある美しい花を見ていた私の背後から、
「花は宇宙だよ」とひとことだけ言われたのです。
涙が溢れました。そして(坂村真民)の短い詩を一つ読ませてくれたのです。
『宇宙』
一輪の花にも宇宙がある。
ああ、お前もいつか宇宙となれ。
この詩を読んだときに、インドのヨガドクターのお話を思い出しました。こんなに自分を大事にできない醜い私でも、思ってくださる方がいると思うと胸が熱くなります。
これは昔、私が未熟で自分の苦しみは人のせいだと思い込んでいた頃のエピソードです。
昔、るい子さんの前の家にヒーリングに行っていたときのことを思い出しました。お家が、そしてお家の中のひとつひとつの小さな物が、なにか歌っているような、楽しそうに踊っているような…そんな温かい感じを受けていました。そうだ、わたしもここから始めよう…そう思いました。宇宙になれー