「陰ヨガ」「丹田呼吸法」のミックスアプローチ

woman doing yoga

ラクシュミヨガの特徴として、呼吸法の時間をたっぷり取ること、アーサナのホールド時間が長いこと、力んで頑張らないことが挙げられると思います。

ヨガは他人と自分を比較するものではなく自分自身の内側に深く入って行くことにより、内なる神聖(本来の自分)に出会って行く旅のようなものだと思うのです。

幼い頃から比較によって自分の価値を見い出してきた私たちは、人に負けてはいけないと思ってしまいがちです。

ヨガはあるがままの自分自身を受け入れるとても良い練習になると思います。

丹田呼吸法との出会い

はじめて「調和道丹田呼吸法」に出会ったのはNHK番組でした。痩せて力もなさそうな先生が、離れたところから小部屋に灯っている蝋燭の灯を気で消しているのを見たのがきっかけです。

早速ネットでHPを見つけて湯河原で開催される2泊3日の冬の合宿に参加しました。そこで後に私たちのグル(道師、先生)となる櫻井先生に出会ったのです。

初めてお会いした時のことをよく覚えています。

初めて参加する私たちを見つけられて、静かに近づいて来られる櫻井先生のオーラ(体を包む気のようなもの)を見たからです。

とてもリラックスして静寂の中で輝いているそのお姿が私には仏像のように見えたのを今でもよく覚えています。

当時は年に2回の合宿に参加するだけで精一杯で、普段の東京教室にはなかなか参加できません。それで自分たちなりに合宿で学んだことを確認しながら研鑽して行きました。

陰ヨガと丹田呼吸法の調和

やがて丹田呼吸法のウォーミングアップで行う三呼一吸法が陰ヨガに入る前の呼吸法として効果的ではないかと気づいたのです。

実際やってみるとそれだけで自律神経バランスが楽になったり、よく眠れたり、便秘が改善したり、肩こりが緩んだりとさまざまな効果を確認できました。何より呼吸がしやすくなるため、陰ヨガの効果が格段に上がったのです。呼吸の大切さを再確認した瞬間でした。

陰ヨガでは呼吸法のプラクティスの代わりにアーサナをホールドしながら、呼吸を深める誘導を行います。普段から呼吸が深い方は問題ないと思いますが、ほとんどの場合仕事のストレスや運動不足等で呼吸が十分できていません。その状態で強いアーサナを行うことにより、事故が起きたり、眠れなくなったり、緊張感が強くなったりするようです。

ヨガの呼吸法は丹田呼吸法で十分呼吸筋をウォーミングアップしてから行うことで、良い効果が期待できるということもわかりました。

同じ目的だから調和する

陰ヨガと丹田呼吸法はどちらも気を高めることを目的としています。陰ヨガはバッテリーチャージするようなヨガなので、丹田呼吸法で目的とする丹田に気を収めることと同じ目的です。

陰ヨガは腎/膀胱経を高めることを最も重要としますが、丹田とは腎/膀胱経に気が入る時の気の入れ物なのです。

生まれつき虚弱体質の場合は先天の気が弱いので長生きが難しくなります。7歳、8歳くらいで突然命尽きる子供達がそうだと言われています。陰ヨガや丹田呼吸法をプラクティスすることで気を高めることができ、寿命を伸ばすことができると考えられます。

どちらにしても気功的効果に優れていて、しかも、陰ヨガも丹田呼吸法も日常的に行いやすく、とてもシンプルなプラクティスなんです。そして実際行うことにより心が落ち着くことが実感できるはずです。

陰ヨガと丹田呼吸法を組み合わせてヨガを誘導することで「鬼に金棒」なヨガになります。もしかしたら古代のヨガはこんな感じだったのかもと、古い文献を紐解く度に感じています。

古代、悟りを開いたリシ(聖仙)たちが残してくれたヨガ、100年以上前に日本で作られた丹田呼吸法。この組み合わせはこれからの人類にとって大きな心と体の支えとなるに違いないと確信を深めているところです。

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