私たちは珈琲を通じてアフリカを応援したいと思っています。
特にルワンダを応援したいのです。ルワンダは丘陵地帯にあり緑豊かな国です。
スペシャリティコーヒーでも有名で、香り高く草原のような爽やかな甘みが特徴で、COE(Cup of Excellense)など、国際的な品評会でも常に上位に上がるほどの高品質を誇ります。
アームズ珈琲に出会う前からルワンダコーヒーは大好きでした。
先日、ゼンショーフェアトレード田中さんのお話を聞かせていただく機会があり、更にルワンダコーヒーに思い入れが強くなってしまいました。
日本ではほとんど報道されていなかったようですが、1990年~1994年に起きたジェノサイドについて詳しくお話を聞く機会を得て目が覚める思いでした。
30年以上経った今、大変な苦境から復活し、プライドを持って良いコーヒーを作り続けている映像を見せていただき涙が溢れました。
以前ケニヤナイロビの孤児院へボランティア参加したことがあり、深く印象に残ったアフリカの現状をまざまざと思い出したのです。
ケニヤも先進国からの施しを沢山受け取り、まともな仕事もせず自立する気がない人が多いようでした。当時の私は人類発祥の大地アフリカに深い絶望感を抱いたのです。
ゼンショーフェアトレードさんは直接提携型を採用され、生産者と対話しながら農業指導から販売に至るまで直接関わることで、施しではなく生産者が丹精込めて栽培したコーヒー豆を適正価格で買取ります。
そして、来年のコーヒー豆の買取契約をして、ビジネスとして成り立つように考案されました。
その中で社会開発資金という項目があり、生産者が必要なインフラ施設を整えたり、水道設備の建設や学校建設などに使うことができるのです。
水道設備が村にできることで、1時間以上かけて子供が水を汲みに行くという重労働をする必要がなくなり、その時間に学校に行くことができます。そしてその水でコーヒーの生豆を洗えるので綺麗な生豆になり、更に丁寧に何度もハンドピックしてより高品質な生豆になるのです。
親が良質なコーヒーを生産するおかげで、子供達は学校に行けたり、ノートや文具を買うことができます。家庭科の授業も行うことにより、お裁縫も覚えて自分で洋服を作ることもできます。それが将来のビジネスにつながっていく可能性もあるのです。
1杯の珈琲にこんなストーリーがあるなんて。
どういう過程を経てコーヒーがここに来たのか、とてもリアルに理解できたのです。
私たちは目の前にある商品しか見ることができませんが、その背後にある生産者やそれに関わる人たちについても少し思いを巡らせて、より良い選択をすることが、これからの地球の未来をつくっていくのだと実感しました。
そしてゼンショーの田中さんが最初に話されたお話がとても印象に残ったのでご紹介します。
”私がこの仕事を続けているのは夢を叶えるためです。私は将来本を書きたいのです、その時世界中の子供たちが一人でも多く字が読めるようになっていて、私の書いた本を子供達に読んで欲しいのです。”
深い感銘を受けました。