先天の氣が弱いと自覚のある方は結構おられるようで、ヒーリングや陰ヨガレッスン等でも度々相談を受けることがあります。
私自身も先天の氣が弱く、10代でヨガに出会った頃簡単なポーズをするのもしんどい状態でした。
時間をかけて一つのポーズを繰り返し練習していくうちに、やがて体の中に氣のようなものを感じ始めたのです。微かな手応えがあり希望を持てるようになりました。
マイペースでヨガを続けながら、本格的な体質改善のために食事も見直していきました。
その頃は何を食べても消化しにくく、食後眠たくなったり、お腹が痛くなったり、頭が重くなっていたのです。
やがて、陰ヨガに出会い陰陽五行説や中医学を学び始めました。
黄帝内経や養生でも、先天の氣が弱い人は氣の高い食べ物と氣功的な呼吸法で、後天の氣を高め先天の氣を守ることができると伝えています。
ますます興味が湧いてきました。
後天の氣は脾 (胃も含む) で作られるので、氣の高い食物を食べ、消化できることが重要です。
脾の養生食は、土に蒔いたら芽が出る種子のようなものです。玄米や雑穀、大豆、とうもろこし等の甘みのある穀物などです。
それらを食べ、十分に消化できると質の高い氣血水が作られ、肺の呼吸で体中に巡らせることができるので、新しい細胞を作り新陳代謝が活発になるわけです。
つまり、新鮮で汚染のない食物を美味しく食べ十分に消化吸収できれば後天の氣が十分作られ、先天の氣を大切に守ることができるということなんです。
先天の氣が弱い人の方が健康に対する意識が高く、食べ物をよく吟味して選ぶようになったり、ヨガや呼吸法を学んだりして、結果として病氣になりにくく氣がついたらウソのように元氣になっていたなんてことになることが多いようです。