ある方の体験談です。
機械の整備士がある冷凍庫の整備に就いた時のことです。
冷凍庫の中を整備していたところ、いきなりドアが閉まって鍵がかかってしまいました。押しても引いてもどうにもドアが開く気配はありません。
困り果てた整備士は大きな声で助けを呼びましたが、誰にも届かないのです。しかも冷凍庫の温度はどんどん下がり始め、体が冷え切って来ました。どうにもならないと悟った彼は、自分が死んでいく経過を事細かく床に記述していきました。
そして、他の人が気づいた時は彼は完全に凍死していました。
しかし驚いたことになんとその冷凍庫は電気が入ってなかったのです。つまり彼は、電気の入っていない常温の冷凍庫の中で凍死したと言うことになります。
これはどう言うことでしょうか。
つまり恐れのあまり彼は体が冷え切り凍死してしまったのです。ただの思い込みによって死に至ったと言うことになります。
これは特別なお話ではありません。私たちは日常的によくやっていることです。思い込みによって病気になったり人生を狂わせたりできると言うことです。
彼のように簡単に死に至ることもできるのです。
この、自ら死へと向かう整備士はわたしだーと気付きました。